「ゆらゆら帝国のめまい」「な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い」
そのどちらのアルバムにも、最後に飾られる、メジャーセブン系の三拍子の曲がある。
それは「星になれた」という曲である。
星になれた、could be star
星になることができた、
それは死のイメージである。
彼女は、星になれた。だけど、今もそばで羽を磨いているような。そんな気がしている。
彼女はそれまで何をしていたのだろう。
どんな、「彼女」だったのだろう 。
「羽が生えた人たちは とうに飛び立ってしまった」
「だけど今もそばで羽を磨いてるような 」
この部分に注目すると
●今も=それまでもやっていた
●羽を磨く=死に近づく人は、羽が生えた人たちである。そして、死の条件である羽を磨く、ということはすなわち死に近づくことを達成するために、羽を磨くということだ。
そのイメージの集約は
彼女は、今まで死に近づこうとしていた、ということである。
そんな彼女が、星になれたのだ。
なましびれなまめまいに収録されているライブ版は、そのアウトロで、まるで魂が天に昇る様をイメージさせるかのような、美しいファズベースラインが聴ける。スタジオ盤は、女性コーラス、キーボード、口笛、がスカスカに散りばめられている。
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